【函館市】『市立函館博物館郷土資料館』では明治~昭和初期の貴重な道具などをみることができます。
こちらは末広町にある『市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)』です。
1階は「見世蔵」という土倉造りで、正面には和風の格子戸、2階に洋風のアーチ形の窓がある和洋折衷の商家建築の建物です。
函館市電「末広町電停」のすぐ近くにあります。
函館は、明治以前から昭和の初めにわたり未曾有の大火を経験しています。
1879年の大火後、開拓使が市内の区画整理と不燃質家屋の奨励にのりだしたため、この火事で本店他6支店を焼失した「渡邉熊四郎」も施策に応じ、『金森洋物店』は、1880年に金森赤レンガ倉庫の創業者「渡邉熊四郎」によって建てられました。
『金森洋物店』は、開拓使茂辺地煉瓦石製造所製の煉瓦と漆喰を使用した洋風不燃質店舗として建てられ、洋服の生地や舶来性の小間物雑貨・缶詰・ビール・ケレー酒などをあきなっていました。
『金森洋物店』は、1907年の大火にも耐え、1925年まで洋物店として使われていましたが、1963年に北海道指定有形文化財に指定され、1969年からは『市立函館博物館郷土資料館』として公開されています。
2006年から指定管理制度で運営されていますが、函館市教委は、2022年度から市の直営にきりかえる方針でしたが、来年度も現行の指定管理制度を継続していく方向で1年延長をするそうです。
『市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)』では、1階では明治時代のお店の雰囲気を再現、2階には、開店当時の「錦絵」をもとに明治時代の函館の賑わいを再現した人形ジオラマがあり、明治から昭和の初期にかけての貴重な道具などをみることができます。
☆『市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)』はこちら↓