【函館市】サンタロナカセ岩にまつわる悲しい民話をご存知ですか?

こちらは『サンタロナカセ岬』にある『サンタロナカセ岩』です。

函館中心部から恵山へ向かう道道41号線『日浦洞門』を越えて、『柱状節理』が見えた先の海岸沿いに見られる奇岩のひとつです。

この奇岩には『サンタロナカセ岩』と呼ばれるようになった由来でもある民話伝説『佇て岩とサンタロ泣かせ』があります。

昔、この地に『三太郎』という名の漁師と息子夫婦が3人で仲良く暮らしていました。

そんなある冬の日、三太郎の息子が『たら漁』に出かけると海は大しけとなり、三太郎の息子は戻ってきませんでした。

三太郎とその息子の嫁は、来る日も来る日も海をにらみ泣き続けました。

こうして春になったある日、二人は岩になっていました。

そして、いつの頃からか、この岩のことを佇(た)て岩と呼び、二人が立っていた海辺を『三太郎泣かせ』と呼ぶようになりました。

という悲しい民話が名前の由来です。

この一帯は『柱状節理』の奇岩の絶壁が連なり平磯が広がり多くの暗礁が散在する、海難事故が多い津軽海峡東口の中でも最も危険な海域であると言われていました。

そのため『佇て岩とサンタロ泣かせ』のような漁に出たまま帰らぬ人となった伝説や、漁船の遭難・救助の記録などが数多く残されています。

サンタロナカセ岩はこちら↓

(Nagare〆)

2020/03/11 07:00 2020/03/11 07:00
Nagare〆

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