【函館市】『笹流ダム』の上流に湯治場があったことを知っていましたか?
こちらは『笹流ダム』です。
大正12年に日本で最初に建設されたバットレスダムで、歴史的価値の高いダムとして土木遺産に認定されています。
バットレスダムは、現在日本に6基しかなくその中の1基ではありますが、1984年(昭和59年)に改修工事が行われており、当時の外観とは異なっています。
現在は、堤体中央部130.9mは、バットレスダムで右岸取り付け部37.58mは、重力式コンクリートダムです。
ダムによってできた人造湖は笹流貯水池として2005年(平成17年)にダム湖百選に選ばれています。
『笹流ダム』の上流には、昔、湯治場があり硫黄冷泉が湧き出ていて、沸かし湯で湯治場が開かれていたそうです。
すぐそばの川が笹流ダムへ通じることから、汚水が貯水池に流れ込むことを懸念した函館市水道課が1924年(大正13年)に買収して営業を廃止したそうで、この湯治場は神山湯治場跡として、神山霊場奥の院(不動沢)の近くにあるそうです。
前庭広場は芝生で覆われピクニックなどでもよく利用され、春は桜、秋は紅葉の名所として親しまれていますが、今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、火気の使用は禁止するとともに宴会の自粛の要請がされています。
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