【函館市】函館空港の滑走路が縄文遺跡群のあった上にあることを知っていましたか?
こちらは『函館空港』の滑走路です。
空港のある段丘は、津軽海峡に臨んで見晴らしが良く、下北半島や津軽半島を望むことができます。
『函館空港』は、滑走路延長工事に伴い、1967年から発掘調査を始め、14カ所の遺跡が発掘され『函館空港遺跡群』と名付けられた、遺跡群のある珍しい空港です。
中でも『中野A遺跡』と『中野B遺跡』は、空港滑走路の東端付近を流れる銭亀宮の両岸にあり、縄文時代早期の集落跡として知られています。
『中野A遺跡』では、道内で最も古い時期の住居跡をはじめ40軒ほどの住居跡があります。
昭和50年代からの数回の発掘調査により、約8000年前の縄文時代早期の集落跡が見つかりました。
北海道では、最古・最大級の集落です。
『中野B遺跡』は、約7500年前の縄文時代早期の集落跡です。
発見された住居跡は600軒を超える竪穴などの遺構と50万点をこえる遺物量があり、大規模なものでした。
住居跡の多くは、長い年月の間に同じ場所で繰り返しつくられたため、重複した状態で発見されました。
函館空港は海岸段丘に位置しており、遺跡群のある珍しい空港です。滑走路の延長工事時にザクザク出土しました。 #ブラモリ #高松町 pic.twitter.com/PgvpYSqmWK
— mori (@tarknight) January 14, 2019
『中野A遺跡』も『中野B遺跡』も一時期に形成されたものではありません。
土器の内容から時間的前後関係や同意性が認められています。
両遺跡を合させて12万平方メートルを超える広さがあります。
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