【函館市】湯川寺の三十三観音!昔函館山にあった北海道初の三十三観音だと知っていましたか?
こちらは、湯の川にある浄土宗のお寺『湯川寺(とうせんじ)』です。
こちらには、もともと函館山にあった三十三観音が安置されています。
函館山の三十三観音は、西国三十三カ所に巡礼したい人のために、そこまで行かなくてもご利益を受けられるようにと設置された、北海道初の三十三カ所霊場でした。
建立当初、西国から土砂を運びそれを埋めた後に各尊像を設置したそうです。
しかし、1899年(明治32年)に函館山が函館要塞となったことから、1番、3番、33番を除き当時の『湯川村』に移動されました。
この移動された三十三観音が、こちら『湯川寺』に安置されています。
現在も函館山に三十三観音がありますが、こちらは、太平洋戦争終結後に復帰運動により新造されて配置された観音像です。
当時『湯川村』に移動されなかったという1番、3番、33番については、現在も函館山にあるという説もありますが詳細についてははっきりしないようです。
ですがその観音様のご利益を見てみると、1番が『不老長寿』3番が『厄除開運』33番が『満願成就』ですから、当時の戦争への不安から残したのかもしれませんね。
『湯川寺』はこちら↓
(Nagare〆)